FF14を新型MacbookPro 16インチで遊んでみたら…

2019年11月13日にAppleより発売された最新型Macbook Pro 16インチ。
性能がとてもパワフルになったので、「ゲームとか出来るのかな?」と思い、筆者が今までPS4版でプレイしていた、
「FINAL FANTASY XIV」(以下”FF14″)をMacbook Pro 16インチでプレイしてみたところ、意外と快適だったのでレビューしてみます。
そもそもMacでゲームなんか出来るの?
「PCでゲームをプレイしたい!」という人はそもそもWindowsが搭載されているゲーミングPC等を購入する方がほとんどだと思います。
プレイを快適にするゲーミングデバイス等もWindowsパソコンの方が充実しています。
ソフトに関しても、Mac対応のゲームというのは限られているため、ゲームをプレイするためにMacを選ぶという選択肢は少数派かと思います。
(Apple Arcadeの登場で、選ぶ人は増えるかも・・?)
しかし、仕事等の作業でどうしてもMacが必要な人や、
「PCでゲームしたいがそれ以外ではどうしてもMacがいい。でも別々にPCを揃えるのはちょっと・・・」という方もいますよね。
Mac上で仮想的にWindowsを動作させることもできるため、スペックの問題さえクリアできれば、Mac/Windows両方のゲームを遊ぶこともできます。
Macbook Proで今回用意したもの

では、「FF14」を遊ぶために必要な公式の推奨スペック/最低動作スペックと、Macbook Pro16インチのスペックを比較してみましょう。
最新の拡張ディスクである「漆黒のヴィランズ」を含めた動作環境を記載していきます。
また今回は仮想化ソフト「Pallarelsデスクトップ」を使い、Windows10をMac上で動作させ、
「FF14 漆黒のヴィランズ」Windows版クライアントにて検証をするため、Windows版の動作に必要なスペックを記載しています。
「FF14」公式推奨動作環境/最低動作環境
- OS: Windows 7/8.1/10 64bit(Windows7は2020年1月14日のサポート終了をもって、FF14クライアント側でのサポートもされなくなるので注意。起動・プレイは今まで通り可能。)
- HDD容量: 60GB以上の空き容量
- 推奨CPU: Intel® Core™i7 3GHz 以上
- 最低動作CPU: Intel® Core™i5 2.4GHz 以上
- 推奨メインメモリ:8GB
- 最低メインメモリ:4GB
- 推奨グラフィックカードNVIDIA® Geforce® GTX970以上 ・AMD Radeon™ RX 480 以上
- 最低動作グラフィックカード:NVIDIA® Geforce® GTX750以上
- AMD Radeon™ R7 260X 以上
- 推奨画面解像度:1920×1080
- 最低画面解像度: 1280×720
- インターネット:ブロードバンド接続
- 通信ポート(ルーター利用の場合、この番号でパケット通信できるよう背設定する必要がある):TCP:80, 443, 54992~54994, 55006~55007, 55021~55040
- サウンドカード:DirectSound® 対応サウンドカード
- DirectX® 11
Macbook Pro 16インチのスペック

- メインメモリは32GBに増設(標準では16GB)
- 仮想化環境・FF14クライアントは外部HDD(USB2.0, 500GB)にインストール(Mac側のSSDを圧迫したくないので・・・)
- インテルのCPUには「ターボブーストモード」と呼ばれる機能があり、最大4.5GHzまでクロックを上げる事ができる。
結果:思ったより快適に動作した

思ったより快適に動作する様です。
設定は高品質(ノートPC)に設定し、ベンチマーク数値は6198と、普通に遊ぶ分には何も問題ない結果となりました。
エーテライト周辺などのプレイヤーが多く集まる場所、大型FATEやモブハントや”24人レイドコンテンツ”など、
多人数が集まる場面ではfpsの低下やカクつきはあるものの、基本的に大きな問題は無くプレイ出来ることが判明しました。
その他では、零式等のエンドコンテンツも問題ありません。
- 非混雑時のグリダニアエーテライト周辺ではこんな感じ
- ピーク時間帯のユールモア。これでも人は少ない方だが若干カクつきが見られる。回線の影響もあるかも?(PS4版でもユールモアではよくカクついていた)
「漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果は…
設定は高品質(ノートPC)で「とても快適」という結果でした。
動きの激しい場面や、キャラ表示の多い場面などでは若干のfps低下等が見られます。
また、流石に数値的には高性能ゲーミングPCでのパフォーマンスには及びません。
FF14をストレスなく楽しみたい方は、ハイエンドゲーミングPCを購入したほうが良いという事も言えます。
仮想環境でのパフォーマンスはこんな感じ
仮想環境下でのパフォーマンスが何となく分かるスクリーンショットを掲載しておきます。

- CPU温度はだいたい70〜80度
- ファンは結構回る(スピーカーからのゲーム音やヘッドホンしてれば気にならない程度)
- メモリ使用率17〜20GBほど(Pallarels(仮想化ソフト)起動、動画録画、Discordによるボイスチャット起動時)
- CPUクロックは3.0Ghz〜4Ghzの間を行ったり来たり
結構喰いますが、MacbookProのスペックがそれなりに高いので、まだ余裕があります。
ただ、FF14以上のゲーム(例えばPvPがメインのFPSシューター等のゲーム)を動かすとなると、結構きついかもしれません。
”Pallarelsデスクトップ”の設定には注意
仮想環境ツールとして”Pallarels”を使用していましたが、設定には注意しましょう。
筆者はデフォルト設定のままiCloud共有と、Mac&Windowsのファイル共有をオンにしていたのですが、
動作が重くなり、またファイル共有をしているためか、インストール先のファイルパスもおかしくなるため、オフ設定にしておくことをお勧めします。
オフ設定のやり方は、”Pallarels Desktopの構成>オプション>共有”
でオフに出来るのでお試しあれ。
どうして仮想化でWindows版なの?

どうしてそこまでして仮想環境を使い、Windows版を使いたかったのか…というと、Windowsには、「ACT」と呼ばれるツールが存在するからです。
このツールについて、今回の記事では詳しく触れませんが、「FF14」で、零式などのエンドコンテンツを遊んでいるプレイヤーの方の中には聞いたことがある方もいると思います。
Macにはそのようなツールが存在しないため、Windows版を仮想化で動かすことにしました。
PS4版やMac版を遊んでいる方は、これが使えずもどかしい思いをしている方もいると思います。
ちなみに「ACT」も、仮想化環境で問題なく動作しています。
Mac版クライアントはかなり改善された
とは言え、現在はMac版クライアントの方もかなり改善されています。
「紅蓮のリベレーター」までのFF14 Mac版クライアントは動作が不安定で、Macユーザーにはとてもプレイし辛いものでした。
しかし、「漆黒のヴィランズ」を機にクライアントが一新され、現在ではMac版でも快適に動作するようです。
前モデルのMacbook Pro 13インチや15インチでも、今までと比べ物にならないぐらい快適に動作したという報告が公式コミュニティ等でもあがっているため、
16インチMacbook Proのオプション無しのスペックでもまず間違いなく快適に動作すると思われます。
安定さ・パフォーマンス重視ならMac版
先述したようにMac版クライアントは別物と呼べるほど一新されているため、手軽さ・安定さ・マシンのパフォーマンスを重視される方は、Mac版クライアントを導入するのが無難。
筆者は仕事の関係上、MacbookPro購入時にオプションで32GBメモリを選択しました。
仮想化で動かす場合は、仮想化ソフトでWindowsを立ち上げ、その中でFF14のクライアントを動作させる…ということに。
その為、通常のWindows版よりもメモリを若干多く必要としますが、仮想環境については、Apple公式もMicrosoft公式も、もちろん「FF14」の公式でも、動作保証はされていないので、完全に自己責任となります。
あとがき

この仮想化環境は、現在外部HDDに全てのデータを保存していますが、間も無く外部SSDに切り替える予定のため、さらにパフォーマンスが上がるかと思います。
SSDに乗り換え後&回線状況が良好の状態で変化があれば、記事を更新するかもしれません!
また、筆者は海外に住んでおりネット環境が劣悪のため、日本国内の光回線+SSDという組み合わせであれば、さらに快適に動作すると思われます。
「ノートパソコン、それもMacでFF14がしたい!」という方は最新の16インチを検討されてみてはいかがでしょうか?