音質が数倍良くなるイコライザ設定『perfect』

普段から音楽をよく聞く人は多いと思いますが、イコライザ設定から自分好みの音色に変更までする人は、恐らく余り多くないのではないでしょうか?
勿論、元の楽曲ファイルのビットレートによって音質は大分変ってきますが、ビットレートが平均的な楽曲ファイルでも、劇的に音質が上がる設定があります。
その名も『perfect』というもので、実はプロでも『困ったらperfect』という人がいる程なんだとか。
下記では実際にperfectの設定を確認しつつ、iTunesや他のミュージックプレイヤーでも応用できるのか?まで調べてみました。
どんな曲にもハマる『perfect』設定はこれだ!
早速ですが、どんな曲にもハマる『perfect』の設定値がこちら。

左から「+3、+6、+9、+7、+6、+5、+7、+9、+11、+8」となっています。
iTunesのイコライザは「1メモリ3dB」となっているので、左からイコライザをいじっていきましょう。
因みにイコライザ左部分のプリアンプは変更する必要が無いので、特段触らなくても大丈夫です。
イコライザ画面の開き方と保存方法
イコライザ画面の開き方と、設定したイコライザをプリセットする方法も記載しています。

iTunesでのイコライザの開き方は、メニューバーの中にある「表示」→「イコライザ」から開くことが出来ます。
イコライザの設定をオンに設定すると、楽曲にイコライザを適用することが出来るようになります。
イコライザ設定の保存方法は、「手動」のプルダウンメニューから「新規プリセット」を選択し、プリセット名を入力すると保存できます。


これで次回からイコライザが適応された状態で音楽を聞けるようになるので便利ですね。
たったこれだけで音質が劇的に変わる
実際にperfectを使ってみて分かったのですが、僕が好んで聞いているメタルコア等のハードミュージックにも、レゲエの様な音楽にも面白い程ハマります。
低音も際立ち、高音域もより鮮明に聞き取れるので、いつも聞いている曲がワンランク上の音質に変化。
聞く音楽ジャンルを問わないので、購入した楽曲をiTunesに入れて聞いている…という方は、一度試してみては如何でしょうか?
他のミュージックプレイヤーにも応用可能

またperfectの設定は何もiTunesだけではなく、他のミュージックプレイヤーでも応用することが出来ます。
僕の場合は「AIMP」というミュージックプレイヤーを使っていますが、perfectの数値さえ覚えておけば、他のミュージックプレイヤーでも応用できます。
お使いのミュージックプレイヤーによっては、調整できる音域が細かかったりするので微調整する必要がありますが、
何となく似た様に近づけるだけでも相当音質が変わるので、試してみる価値はあると思います。
Eargasm Explosion という設定もある

perfect派生の設定で「Eargasm Explosion」というものもあるみたいです。
こちらも海外のプロの方が考えた設定らしく、高音域である4kを気持ち削る事で、よりすっきりとした音質になるんだとか。
設定すは左から「+3、+6、+9、+7、+6、+5、+7、+4、+11、+8」なので、こちらも試してみると楽しいですよ。
個人的に使ってみたところ、「ラウドミュージックをperfectで聞くとビビる(音割れ)」という方にオススメかもしれません。
特に、ベイエリアクランチ等のジャンルでよく使われている「ジャギジャギ」するリフが好きという方は、一度試してみては?
補足:自分好みに音域を調整するなら覚えておきたい知識

あまり知識が無いと、イコライザのどの部分を調整するとどの音域が変化するのか、あまりよく分かりませんよね。
特に今まで「プリセットばかり使ってきた」という方は、見たことが無い設定項目に戸惑う事も。。
下記では、perfectをベースとして「より自分好みに調整したい方向け」に補足的な知識を紹介してみたいと思います。
低音域を重視したいなら「32-250Hz」
「32-250Hz」の部分は「低音域」を調整する部分です。
この部分を調整すると、重低音の値を調整することが出来ます。
主にEDMやHIP HOP等の音楽を鑑賞する際、さらに低音を際立たせたいという場合、重点的に調整します。
数値を上げるほど重低音が増していくので、バウンス系のEDMが好きなら思い切って上げると良いです。
ただし上げ過ぎると中音域や高音域が潰れ、こもった音になるので注意が必要です。
低音や高音とのバランス調整は「500-2KHz」
「500-2KHz」の部分は中音域を調整する部分になります。
主にボーカルを際立たせたかったり、低音域や高音域のバランス調整をする際に調整することが多いです。
「500-2KHz」を低音や高音より下げた状態を「ドンシャリ」と言い、ロックミュージックを聞くのに適していると言われます。
反対に、低音や高音より上げた状態を「かまぼこ」といい、シンガーの細かい歌い分けを感じたい場合は、こちらの設定がおすすめです。
クラシックなどには「4K-16KHz」を調整する
「4K-16KHz」以上は高音域を調整する部分になります。
クラシック音楽などの高音域をより鮮明に力強く聴きたいという場合は、この部分を調整しましょう。
数値を上げるほど、音の高低感がハッキリしてくるので、音に奥行きを感じられるようになります。
ただ、上げ過ぎると音がビビる(※音割れ)原因になるので、より細かい調整が必要になってきますが、逆に腕の見せ所でもありますね。
使いだしたら元に戻れないかも?

どんな音楽にもマッチするイコライザ設定のperfectを紹介してみましたが、慣れると元の何もない状態では聞けなくなるかもしれません(笑)
数値さえ覚えておけば他のミュージックプレイヤーでも応用できますし、もっと細かい数値で調整できるミュージックプレイヤーもあるので、鑑賞の幅が広がりますよね。
僕が使っているAIMPというミュージックプレイヤーは、更に細かく音域をイジる事が出来ます。
perfectをベースに、ジャンル別でいくつかオリジナルのイコライザを保存し、使い分けられるのは便利ですね。
勿論スピーカーの性能も関係しますが、設定自体は簡単で劇的に音質が変化する為、使ったことが無いという方は一度試してみては如何でしょうか?