
PlayStation 4にはスリムとプロの二種類が存在しますが、遊ぶゲームによっては顕著に本体性能の差がゲームに現れることもあります。
結果から言えば PlayStation 4スリムとProは、性能の面から比較しても違いは明らかです。
スリムよりProで遊んだ方が、全体的な没入感やゲーム体験の質は良いと言えました。
しかし、性能上での違いより実際に使ってみた使用感について知りたいと思ったことはありませんか?
今回は、 PlayStation 4 Slim を2年使って判明した PlayStation 4 Pro との違いを解説していきます。
スリムとプロの使用感について知りたかった方は必見です。
PS4 Proとスリムの違い
Proに比べて排熱は静かめ

やはり一番気になったのは排熱音の違いでした。
排熱音だけなら、PS4 スリムの方が明らかに静かに感じます。
PS4 Proにはフレームレートの高速化や安定化を図る「ブーストモード」や「スーパーサンプリングモード」が搭載されているため、こちらが起動すると排熱音が大きくなっていきます。
使っている排熱ファンは基本的にどちらも一緒なのですが、スリムはどちらかと言うと省エネ・省スペースを目的として作られているため、プロより性能が低いスリムの排熱音が静かなのは納得できます。
排熱音がどうしても気になるという方は、 PS4スリムを買うようにし、パッケージ版ではなくダウンロード版でゲームをプレイすると排熱音が抑えられます。
フレームレートは PS4 Pro の方が安定する
上記でも説明しましたが、やはり PS4 Proの方が性能が優れており、ブーストモードが搭載されているため、フレームレートは PS4 Pro の方が安定します。
スリムにはブーストモードが搭載されていないので、高負荷が掛かるシーン等では一時的に動作にカクツキを感じることが多いです。
普段のゲームプレイでは全く問題ありませんが、高グラフィックのゲームをマルチプレイで遊んでいると、思わぬところで動作が不安定になる事も。
比較的負荷が軽いゲーム(モンハンワールド、フォートナイト)等ではさほど気にすることもありませんでしたが、快適にゲームをしたいと考えているのであれば、この部分はプロに軍配が上がると感じました。
ゲームの性能をフルで発揮させたいと感じているなら PlayStation 4 Pro の方が動作が安定するのでおすすめです。
どちらもWi-Fi 5 に対応
ちなみに通信速度についてですが、これは「スリムorプロ」どちらでも、大きな差はありませんでした。
どちらも高速の無線通信規格である「Wi-Fi 5」に対応しているので、ゲームの高速ダウンロードや安定した通信速度で遊ぶことができるので、光回線であればどちらも高速でゲームを楽しむことが出来るでしょう。
しかし WiFi 5に対応していると言っても、やはり有線の速度には敵いません。
お使いの回線によっては、混雑する時間帯でまともにオンラインゲームができないという事態も多々発生するかもしれません。
この場合は、「混雑していない回線事業者へ移行」するか、「IPv6」に申し込み、回線品質の向上を狙う二択の方法を考えてみましょう。
本体の性能で通信速度が変わるわけではないので、高速通信でゲームを楽しみたい場合は、自宅のルーターやモデムを 見直してみると良いでしょう。
4K対応はプロのみ

また4K解像度でゲームができるのは PlayStation4 Pro のみです。
4Kでゲームがしたい方は素直に PlayStation 4 Pro を選んでおくと良いです。
しかし、4K対応モニターを購入する必要がありますし、PS4では60FPSまでの出力にしか対応していないので、60Hz以上のゲーミングモニターを使用しても宝の持ち腐れ状態となってしまいます。
60Hz以上のゲーミングモニターを使用して4K解像度でゲームを遊ぶ場合は、このタイミングなら PlayStation 5を購入するのがベストな判断です。
とりあえず PlayStation 4で4K解像度のゲームを遊びたい!と思っているなら、PlayStation 4 Proを買うと良いでしょう。
ロードは多少Proの方が早い
ロードの面から比較すると、多少PS4 Proの方が早いかな?という印象でした。
どちらもハードディスクを使っていますが、PS4 Proに使われているHDDはスリムより性能が高いので、若干のロード時間の短縮につながっているようです。
たった数秒の違いですが、ゲーム体験に大きな影響を与えるので、できれば短い方が有り難いですよね。
しかし劇的に読み込み時間を減らしたいと考えているのであれば、スリムやプロのHDDをSSD に換装するべきと断言できます。
ゲームによっては数十秒から数分単位で違いが出るので、ロード時間を短縮して遊びたいと考えている方は是非 SSD に換装してみましょう。
HDDのまま使うのであれば、PS4 Proの方が”多少早い”という程度にとどまりそうです。
どちらかと言えばProだが、すぐの買い替えは止めておこう

上記の2機種で購入を検討した場合、「どちらかといえば PS4 Pro」を選んでおけば良いという事が何となく分かっていただけたかと思います。
しかしすぐに PlayStation 4 Pro を購入する…というのは、現時点ではやめておきましょう。
理由としては単純で、2020年11月に PlayStation 5が発売されたからです。
PlayStation 5は PlayStation 4 Pro の数倍の性能が備わっていて、価格も39800円から49800円で購入できます。
また、 PlayStation 4の4K出力は60FPSまででしたが、 PlayStation 5は120FPSまで対応しているとの情報が流れています。
60hz 以上のゲーミングモニターに出力することが出来るので、より高解像度でぬるぬるとしたゲームプレイが可能になりました。
以上の理由から、
PlayStation 4の2機種で購入を検討していた
または既にスリムを持っていて、プロに乗り換えるつもりだった
という方は、もう少しタイミングをずらして PlayStation 5の購入検討をお勧めいたします。
コレクション目的で PS4 Pro を購入する予定なら早めに
また PlayStation 4 Pro は PlayStation 5の発売されるにあたり、生産が終了してしまいました。
別記事でも PlayStation 4 Pro の生産終了について解説していますが、現在 PlayStation 4 Pro を新品で手に入れるハードルは上がり続けています。
一時、39,800 円 を割る金額で発売されていましたが、現在は反転して価格高騰の一途を辿っている様です。
新品で購入するためには5万円以上の金額を出してようやく手に入れられる…という状況になっているようなので、もしコレクション目的で PlayStation 4 Pro を購入する予定であれば、早めに手に入れるようにしたいところです。
しかし個人的には PlayStation 5に高い後方互換があるので、現状ではそれほど購入意義を見出せないでいるのが、正直なところではあります。
今回のまとめ

今回のまとめです。
・排熱音や消費電力はスリムの方が静かで低電力。
・ロード時間はプロの方が若干早い
・Proは4K解像度に対応しているが、60FPS止まり。
・Proに買い替えを検討していたなら PS5を購入しよう
・どうしてもプロが欲しいなら早めに手に入れよう
排熱音や消費電力はスリムの方が静かで低電力となっています。
元々スリムは省スペース省電力で運用されることを目的に作られたので、排熱音が静め。
ロード時間などは若干プロの方が早いですが、劇的にロード時間の短縮を狙いたいのであればSSDに換装してみましょう。
SSD 換装となるとハードルが高く感じますが、外付け SSD で簡単に設定が終わるものもあるので、そちらを活用してみると良いでしょう。
現在 PlayStation 4 Pro は PlayStation 5の生産にあたり、生産が終了してしまいました。
そのため PlayStation 4 Pro の価格は高騰傾向にあり今後も続いていくと思われます。
現状そこまで PlayStation 4 Pro に購入意義を見出せない状況ですが、コレクション目的で手に入れたいと考えているようであれば、早めに手に入れるのが良いでしょう。
またスリムを使っている方はプロに乗り換えるより、 もう少し待ってPlayStation 5に乗り換えるのがベストな判断と言えそうです。
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