何年か前にゲームファンなら誰でも期待せざるを得ないプロジェクトに、Cygames・CyDesignation・プラチナゲームズ・fuzz・ノイジークロークが共同開発中のアプリ「ロストオーダー」がありました。
しかしこのロストオーダーというゲーム、2017年8月16日にクローズドβテストを終了してから、全く音沙汰が無い状態が続いています。
現在は事実上の開発中止となっている状態なのですが、未だに待ち続けているファンもいるほど期待値が高いゲームタイトルです。
ロストオーダーについて色々調査してみました。
ロストオーダーはどんなゲーム?
本題に入る前に、ロストオーダーについて少し知っておく必要があります。
ロストオーダーとは以前、Cygames・CyDesignation・プラチナゲームズ・fuzz・ノイジークロークが共同で開発を進めていたスマートフォン向けのアプリです。
現在も公式ホームページは残っている状態ですが、全く音沙汰が無いまま5年以上の月日が経過してしまっているので、事実上の開発中止…とされているタイトルでもあります。とりあえずは公式トレーラームービーをご覧下さい。
肝心のスタッフ陣はこんな感じでした。
開発プロデューサー:プラチナゲームズ・稲葉敦史、Cygames・木村唯人
シナリオ:松野泰己
アートディレクション&キャラデザ:吉田明彦・Cydesignation
メインプログラマー:株式会社fuzz、柏谷佳樹
楽曲:ノイジークローク・坂本英城
シナリオに「タクティクスオウガ」「ファイナルファンタジータクティクス」「ベイグラントストーリー」「ファイナルファンタジーXII」を手がけた松野泰己さん。
それ以外にも期待していた方々が一堂に揃った夢のようなプロジェクトに、ワクワクが止まらないというのが素直なところでした。
ストーリー
大筋のストーリーも解説しておきましょう。
新大陸イルガデアへの入植が始まって約六百年。
https://lostorder.jp/
巨大都市へと発展を遂げたアルシュラドは、いつしか繁栄と享楽を貪る滅都(みやこゴールドヘヴンと呼ばれるようになった。
”天翔ける漆黒(くろ)き十三騎士”の伝説が残るこの街でローズら四人の若者は陰謀の渦に巻き込まれていく。
伝説の裏に隠された”真実”を求め
今、冒険が始まる
いかにも”らしさ”があふれているストーリーです。
私の様に、過去にこのようなゲームで遊んだ方にはドストライクな世界観です。
ベイグランドストーリーやFFT等のゲームで育ちましたからね。
ロストオーダーは既に開発中止、計画が頓挫した可能性が高い
そんなロストオーダーですが、既に何年も音沙汰が無い状態なので、開発が頓挫した可能性が高いと考えるべきでしょう。
現在も待ち望んでいる方も多いですが、開発に関わっている企業のそれぞれで大きなタイトルを抱えているようですし、Cygamesに至っては現在ウマ娘の爆発的ヒットという事もあり、正直それ何処ではないといった所でしょうか。。
個人的にも長々と続報を追っていたのですが、現在も目立った噂などは有りませんし、公式サイトも公式Twitterも稼働していない様子。
状況としては2017年8月16日のクローズドβテスト終了後からぱったりと音沙汰が途切れているので、それ以降に何か深刻な問題が見つかったか、開発中止せざるを得ない状況に陥ったと考えるべきでしょう。
そのことから、既にロストオーダーは開発を中止し、夢のタッグで送る夢のプロジェクトは、まさに夢で終わってしまった…と考えた方が良さそうですね。
下記では公式Twitterと合わせて、ユーザーの声を拾ってみました。
公式ツイッターも・・・
ロストオーダー公式ツイッターを見ても、このツイートを最後に更新はありません。
プラチナゲームズやCygames、松野氏のツイート等を確認してみても、ロストオーダー関連のツイートはありません。
大人の事情で当該ツイートを削除した可能性もありますが、今となっては確認できず。。
ですが、ゲーム業界では結構こういった事例があるようで、別段珍しい事ではありません。
それがスタートアップやインディープロジェクトだったら尚更でしょう。
続報を待ちわびる人も多い
クローズドβテストに参加した方の反応
下記は実際にクローズドβテストに参加した方の反応です。
今となっては「参加出来ただけ幸運」となってしまいました。
「面白い」「続きが気になる」という意見は多く概ね好評のようですが、期待が大きいゲームなだけに、「期待外れ」「あのままだとクソゲー」という見方もあります。
バグ報告もあり、改善の余地はまだまだあるようですね。
ひょっとして、開発内でも、クローズドβテストの結果を受けて「このままだと出せない」という結論に至ったのでしょうか?気になりますね。
ロストオーダーの制作陣で何かあった?

何があったのかは分かりませんが、それでも勝手に予測したくなるというのが人の常です。
主な理由としてはこの辺りかと思うので、おつまみ程度にどうぞ。
資金繰りが上手くいかなかった
資金繰りがうまくいかず、開発が凍結したケースも暫しあるみたいです。
最初の段階でスポンサーが付いていたものの、後になってスポンサー契約が終了し、資金繰りが上手くいかなくなるパターンですね。
ただし今回のケースでは資金繰りには問題なかった印象が強く、この資金繰りという理由が開発の凍結に繋がった可能性は低そうです。
致命的な問題が見つかった
ゲームシステムに修正不可能な致命的な問題が見つかったというパターン。
クローズドβテストで致命的なミスが見つかった可能性があり、正直これが最もありそうな理由でしょう。
Anthemというゲームも致命的なバグや欠陥が見つかり、既に修正不可能なレベルだったことから再編プロジェクトが頓挫した事件が記憶に新しいですよね。
もしそうだとするなら、ゲーム開発がいかに難しい事が分かります。。
何となく自然解散した
何処か一社のスケジュールとタスクの折り合いが付かなくなり、そのまま他の企業も引きづられて、いつの間にか自然解散していた…というパターンです。
この場合も確率は低そうですが、もしかしたらこの可能性もあったのかもしれません。
特に自社で手掛けているプロジェクトが大バズリした際、人員もリソースも大きく充てなければいけないので、ロストオーダープロジェクトからは疎遠気味になってしまいそうではありますよね。
残念だが、ロストオーダーは凍結したと考えよう
筆者は「オウガバトル」シリーズや「ファイナルファンタジータクティクス」のファンなので、松野氏と吉田氏のタッグというだけで期待してしまいますが、今になっても続報はありません。
既に凍結してから5年近い年月が流れており、未だ続報も無い事から、残念ですが事実上の開発中止という事で結論付けられそうです。
またいつか、別のタイトルやコンセプトで見れる日が来ると有り難いですね。