日本のアニメが海外でどれくらい人気なのか?と言う部分の結論を言えば「めちゃくちゃ人気」です。
でもどうせ、ドラゴンボールとか一昔前のアニメだけなんでしょ?
と思ってしまう気持ちも分からなくはありませんが、もうそれは随分昔の常識。
現在は日本で放送された数時間後にアメリカなどの海外で配信される時代です。
その配信サービスの最大手と言われるのが「クランチロール株式会社」と言われています。
しかしこのクランチロール、実は以前大炎上した過去があります。
ではどうして大炎上してしまったのか?と言う部分や、日本でも使えるの?と言う部分について解説してみます。
Crunchyroll(クランチロール)とは?
Crunchyroll(クランチロール)とは、日本のアニメ・ドラマ・漫画コンテンツを配信しているサービスおよびそれを運営するアメリカの企業です。
アニメ配信というと、日本ではhulu・AmazonプライムビデオやU-NEXT等が挙げられますが、海外ではこの「Crunchyroll」が、日本のコンテンツ配信サービスの一つとして大人気です!
元々著作権侵害にあたるサイトだった!
Crunchyrollが立ち上げられたのは2006年9月。
当初はアニメ投稿サイトとして運営されており、主にアニメのファンサブ(ファンによる英訳字幕)が投稿されていました。
これらは著作権侵害行為にあたりますが、サイトは人気が出て急成長していきました。また、フォーラムがあったりチャットができることが特徴でした。
日本法人を設立してテレ東との契約に漕ぎつける
やがてCrunchyrollはクランチロール株式会社という日本法人を設立。アニメ会社と提携について交渉し、自サイトの違法動画を削除。
動画投稿サイトにおける違法投稿の検出ソフト提供等を行い、ついにテレビ東京との契約 (日本放映の1時間後に動画配信。キー局でこのスタイルは世界初)にこぎ着けました。
これがきっかけで、GDHや東映などとも契約。
提携企業側としても、違法配信の抑制、新たな販路開拓を 期待しているとのことです。
元々は著作権侵害行為にあたるサイトが、日本のアニメ会社との提携を果たし、違法配信を排除する側になったというのは、面白い経緯を持っていますね。
アニメ放映が少なく、合法的に様々なアニメを見る手段の少ない海外アニメファンにとっては、貴重なサービスの一つであるといえます。
ソニーから買収される
また2010年12月10日、ソニーピクチャーズエンタテインメントはクランチロールの運営会社を11億7500万ドル(約1200億円)で買収したと発表しました。
ソニーは「アニプレックス」なども傘下に入れており、今後海外でのアニメーション事業や娯楽事業を強化したい狙いがあると思われます。
日本と海外のアニメ配信に置いて、現在はそれほどタイムラグはありませんが、クランチロール株式会社を傘下に入れることにより、欧米を中心に9000万人以上の利用者がいるクランチロールの集客力は、ソニーにとって魅力的。
今後は海外に居ても、何不自由なく日本のアニメを見れる日が来るのは近いのではないでしょうか?
Crunchyroll 配信サービス内容
まずこちらがCrunchyrollのサイトになります。(クリックでサイトへ移動)
無料会員登録には一番上のメニューから「Login」→左側の「Free Account」の欄から必要事項を記入し「Create Account」を押すことで会員登録に進めます。
無料会員登録でも全てのコンテンツを視聴することができますが、200kbs程度のSD画質、15秒間のCMが3回ほど挿入されます。
日本の地上波で放送されたものに関しては、1週間後に視聴が可能となります。
日本放送後、一時間後配信は有料会員の特権
有料会員登録(Premium)のオプションも存在しており、トップページ上部のメニューからPremiumを押すことで登録画面に進めますが、こちらは有料会員専用コンテンツへのアクセス、最大で1080pまでのフルHD画質での視聴、広告なし、日本で放送された作品は1時間後に視聴できるようになる等のサービスになります。
プランは
A$6.95/月
A$19.95/3ヶ月
A$59.95/12ヶ月
の三種類あり、12ヶ月プランは一ヶ月ずつの契約よりも28%お得となっています。
日本からでも見れる?
残念ながら日本国内からのアクセスだと、一部のコンテンツを視聴できないようです。
というより、日本国内でクランチロールサービスを利用するメリットは殆どありません。
日本国内であれば 「Dアニメストア」や「 Amazon Prime video」「U-NEXT」等の配信サービスが充実していますよね。
あくまでもご自身が相当なアニメファンで、いまは海外にいて気軽にアニメを見れないけど、どうしても日本のアニメを見たい!
という場合に利用するサービスになります。
海外で活用するのにはメリットが大きいですが、日本国内でクランチロールを利用するメリットは殆ど無いのでご注意を。
炎上事件について
ネット検索やツイッター等では、「クランチロール 炎上」というキーワードがしばしば見られます。
2018年にクランチロールの収益が日本のアニメ制作会社やクリエーターに分配されていないのではないか?という疑惑が起こり議論になったようです。
しかし、これに関しては全く情報の出所が不明であり、デマである可能性が高いです。
ネットユーザーの間では議論が重ねられてきましたが、結局、現在に至るまで、真意のほどは不明です。
あとがき
炎上騒動もあったようですが、海外アニメファンにとってCrunchyrollは素晴らしいサービスであると思います。
様々な理由があり、現在日本国内にはいないがアニメは見たい!という方に、クランチロールはうってつけのサービスだと思います。
ただ、現状日本国内に住んでいる方にとってはお世話になる事は無いと思われるため、dアニメストアなどの動画定額サービスを利用する方が現実的ですね!