『薬屋のひとりごと』という漫画を知っていますか?
正確には日向夏 先生が「小説家になろう」で執筆している”ライトノベルを原作とする漫画”なのですが、その漫画版は二つの異なる出版社からそれぞれ別々に発売されています。
一つはビッグガンガン版、もう一つはサンデーGXで連載されていますが、ではこの二つの漫画はそれぞれどのような違いがあるのでしょうか?
下記では原作から派生したそれぞれの「薬屋のひとりごと」の違いと特徴についてまとめています。
薬屋のひとりごと、各版それぞれの違いと特徴
下記では僕が読んだ印象と、世間での違いや特徴をまとめています。
どちらを買うか迷っている人は、参考にしてみて下さいね。
薬屋のひとりごと ビッグガンガン版は「作画が可愛い&恋愛駆け引き多め」
まずはビッグガンガン版は「作画が可愛い&恋愛駆け引き多め」という特徴があります。
25日より好評発売中の『ビッグガンガン』(vol.05)にて『薬屋のひとりごと』第二十五話が掲載されています。高順からとある食中毒事件の調査依頼を受けた猫猫は、倒れた官僚の屋敷に向かうことになる。料理人はその日の料理にはフグを使っていないと主張しているのだが……昏睡状態の原因とは? pic.twitter.com/SwPYEQ8qjA
— ヒーロー文庫編集部 (@herobunko) April 26, 2019
作画を見れば何となく分かるのですが、キャラクターが所々デフォルメされていて、よりマンガ向きな作画になっているのが分かります。
僕が最初に「薬屋のひとりごと」を知ったのはビッグガンガン版なので、漫画版と言えばこちらを連想します。
ビッグガンガン版の作画は「ねこクラゲ 先生」で、物語の構成は「七緒一綺」さん、出版社は「スクウェア・エニックス」となっています。
作画:ねこクラゲ
構成:七緒一綺
出版社:スクウェア・エニックス
作画はデフォルメされていますが、セリフに注目すると原作に忠実。
構成もどちらかと言えば原作に忠実なので、「原作重視で作画が可愛い」方を選ぶなら、ビッグガンガン版かなと思います。
個人的には、よりラブコメ感が出ているこっちの方が好きです。
薬屋のひとりごと サンデーGX版は「出版スピードが速い&ミステリー要素多め」
一方サンデーGX版は「出版スピードが速い&ミステリー要素多め」となっている様です。
コミカライズはビッグガンガン版が恋愛駆け引き多め、サンデーGX版がミステリー成分多めです。表現の違いを読み比べても楽しい仕上がりですので、ぜひ両方お試しください!
— ヒーロー文庫編集部 (@herobunko) February 19, 2018
【原作小説】https://t.co/8Yl3xV5Sc2
【ビッグガンガン】https://t.co/bcQ8xD2bqK
【サンデーGX】https://t.co/5fqGD2uKk4 pic.twitter.com/rooBGGN1f5
主人公の猫猫(マオマオ)は”THE理系女子”という言葉がピッタリな女性なので、サンデーGX版はそれを意識してキャラクターが描かれています。
またストーリーもビッグガンガン版と比較して、少し先にストーリーが進んでいくのがサンデーGX版の特徴。
作画は「倉田三ノ路 先生」で、キャラクター原案は「しのとうこ」さんとなっていました。
作画:倉田三ノ路
キャラクター原案:しのとうこ
出版:小学館
僕はビッグガンガン版を購入していたのですが、間違ってサンデーGX版で続巻を買った時に「あれ?かなり飛んだな…」という事態に陥りました(笑)
とは言えビッグガンガン版もサンデーGX版も原作は一緒なので、基本的なストーリーは一緒。
「より早く続きが読みたい!」という方や、本格的なミステリーを楽しみたいと言う場合であれば、サンデーGX版を購入すると良いです。
薬屋のひとりごとを実際に読んでみた方の口コミと感想
実際に読んだ方の反応を見てみると、それぞれ異なった意見が見られるので、参考にしてみてもいいと思います。
それぞれ視点が違いますが、同じように感じている方も居ました。
『薬屋のひとりごと』がスッキリに出たらしい。好きな作品のひとつだから嬉しい!初めて読んだとき2つ漫画あって焦ったなぁ。ストーリーはどっちもおなじだけど、1枚目の方がストーリーが細かく描かれていて、内容が理解しやすく読みやすいです!2枚目の方は絵の可愛さや構成が華やかで良いです! pic.twitter.com/iQMHH51LLe
— NachiMochi (@NachiMochi1) July 3, 2020
サンデーGX版の方が読みやすくて好きという方も多く見られましたが、中には僕と同じような状況に陥った人も。。
薬屋のひとりごとはなぜかコミカライズ版が2種類あって、
— 長緒 (@usubaori) July 3, 2020
続きを買うつもりが別の作者の2巻を買ってしまった思い出がある。 pic.twitter.com/JbjvLIgtyC
続きを買うつもりが、違う作者の続編を買ってしまったという経験をした事があるのは、どうやら僕だけで無かったみたいです(笑)
因みに薬屋のひとりごとを読めるサイト&アプリをまとめて紹介している記事もあるので、良かったらそちらも参考にどうぞ。
どちらを買うべき?
どちらを買うべき?という質問があるとするなら、「好きな方を買いましょう」とアドバイスしておきます。
上記でも少し触れましたが、「原作重視で作画が可愛い」方を選ぶなら、ビッグガンガン版を。
「より早く続きが読みたい!」と言う場合であれば、サンデーGX版を購入するのが良いです。
僕はマンガで重視する部分が「作画」なのでビッグガンガン版を購入していますが、サンデーGX版との違いを楽しむために両方購入しても面白いんじゃないかな?と思っています。
薬屋のひとりごと はどんな内容?
下記では薬屋のひとりごとの大まかなあらすじを解説しています。
あらすじを読んで気になりだした方は、この際に本編を購入してみては如何でしょう?
物語は「後宮に勤める官女」である猫猫(マオマオ)が、薬学の専門知識で後宮内で起こる事件を解決していく「ミステリー、ファンタジー、ラブコメ」小説となっています。
医師である父の仕事を手伝っている所を人攫いにつかまり、後宮に下女として売られる所から物語がスタート。
年季が明けるまで目立たないようにしておく算段でしたが、ひょんなことから皇子の衰弱事件の謎を解いてしまったことが原因で、
美形の壬氏(ジンシ)という「宦官 (※去勢された男性)」に目をつけられ、様々な事件の解決を手伝う事になります。
理系ならではの着眼点と、薬学の専門知識が随所に登場するので、読んでいると論理的な思考が身につく作品ともいえますね。
中国に似た架空の帝国が舞台
玉葉(ギョクヨウ)妃といった登場人物から中国を連想させられますが、中国の史実に沿ってはいない様です。
登場人物や名称などは中国を連想しますが、「中国に似た架空の帝国」を舞台にしたファンタジーとなっている為、歴史的な知識が無くても楽しめるようになっています。
ただし、歴史的な知識などがあった方がよりストレートに理解出来るようになるのでは?とも思っています。
大河ドラマを見る際に、歴史背景や事前知識があった方が良く理解できるのと一緒ですね。
どちらも基本的なストーリーに違いはない
別々の作者が書いている『薬屋のひとりごと』を紹介してみました。
一つの原作から二つの漫画が派生すること自体珍しいのですが、どちらも原作は一緒なので、基本的なストーリーに違いはありません。
その為、「作画が華やかな方」を選ぶか「原作に忠実な方」が好きか?の違いだけになるので、どちらか自分が好きな方を読むと良いです。
僕は漫画はビッグガンガン版の方で購入していますが、サンデーGX版と小説版も購入しようかなと検討中です。
一度読み始めると止まらなくなる面白さがあるので、ミステリーやラブコメが好きな方は是非一度は読んでみては如何でしょうか?