2020年の発売ゲーム機にまさかのあの会社の名前が

現在世界中では次世代ゲーム機プレイステーション5と Xbox Series X の話題で持ちきりですよね。
どちらのゲーム機も2020年冬に発売されるとあって、ローンチタイトルの予想や、気になるゲームの続編が次世代ゲーム機のどちらに発売されるか気になっている方も多いと思います。
そんな中完全に想像の範囲外から、まさかのあの会社から新型ゲーム機が発売されることが分かっています。
そのゲーム機とは「 Atari VCS 」というゲーム機です。
アタリ社とは世界で初めてゲーム機を作った会社なんですが、この事実を知っている人はあまり多くないのかもしれません。
今回は「 Atari VCS 」というゲーム機についてと、アタリ社とは一体なんぞ?という部分について記載しています。
また具体的な日本での発売日や、発売価格なども調べてきたので、レトロゲームのコンソール機を1台持ちたいと思っている人は参考にしてみてください。
Atari VCSとは?
「Atari VCS」は Linux 搭載のオープンシステムゲーム機で、ストリーミングの他にアプリ ・Web閲覧・音楽鑑賞などの機能を備えているゲーム機みたいですね。
まだ発売されていないのですが、「インディゴーゴー」と言うクラウドファンディングのサイト上で出資金を募り、開発されたゲーム機になります。
因みに「Atari(アタリ)」というゲーム会社を知らない方に説明すると、Atariは「世界で一番最初にビデオゲーム機を作った会社」です。
名前からすると日本企業のように思えてきますが、日本とは全く無縁の外国系企業。
我々日本人からすると任天堂が世界最初のゲーム機を作った会社と思いがちですが、 実際にはこのAtariが世界初のビデオゲームの会社という訳です。
内蔵100本+サブスクで数千タイトル
ちなみに Atari vcs の中には最初から内蔵で百本ゲームがクレジットされていて、その他Atari社のストリーミングサービスを組み合わせると、数千タイトル以上遊ぶことができるようです。
また面白いのが「GAME jolt(ゲームジョルト)」というサービスを組み合わせる事によって、ほぼ無限大に無料ゲームを遊べるとのこと。
「GAME jolt(ゲームジョルト)」というのは2004年に立ち上がった「インディーゲーム」を配信しているゲーム配信サイトです。
全てのタイトルは PC 向けに無料で開放されていて、 Windows や Mac、Linux の他、フラッシュや Unity を採用した「ブラウザ上で遊べるゲーム」も多数配信されています。
インディーゲームをあまりプレイしたことがない人はクオリティに不安があると思いますが、ハードコアゲーマーが作ったようなインディーゲームが多数配信されているので、結構楽しめる無料サービスなんじゃないかと思います。
PCゲームも出来る

またこの「Atari VCS」は面白いことに PC MODE というものも搭載しているようです。
Atari VCSにユーザーが自分で選択したオペレーティングシステム(OS)をインストールして、Atari VCS上で起動できるようです。
ゲーム機というよりはゲーム機能を強化したミニ PC というような位置づけかもしれないですね。
PCモードについての詳細は、ニューヨークで開かれたカルチャーイベントの「D-CAVE」で、実際に PC モードでフォートナイトを遊んでいる動画があったので紹介しておきます。
これを見る限りだと結構ヌルヌル動いているようです。
自分の好きな OS をインストールできますし、たまには PC のゲームでも遊んでみたいと思っているユーザーにとって、ストライクな一台になるかもしれませんね。
値段は389.99ドル(約41,000円)

気になる値段ですが、公式サイト上で389.99ドル(日本円で約41000円)で、プレオーダー受付中とのことです。
PlayStation 5や新型 Xbox と大体似たような金額になっているみたいです。
PC モードも搭載し、 GAME jolt で無料ゲームをほぼ無制限に遊ぶことができ、加えてアタリ社の過去ゲームも多数ゲーム遊べるということで、人によっては相当お買い得だと思うかも。
ただ PlayStation 5や新型 Xbox とは方向性が違うゲーム気になるので、上記二つと比べるのはナンセンスかもしれません。
個人的にはこういった尖ったゲーム機に惹かれる傾向があるので、少々欲しいなと思ってしまいました(笑)
日本国内では何処で買えるのか?
少しほしくなっている人もいるかもしれませんが、日本国内でAtari VCSを手に入れるにはどうしたらよいのでしょうか?
現状、日本国内での専売店は決まっていないようですが、個人的にはAmazonに販売ページが追加されるのではないかと思っています。
日本ではほぼ無名のゲーム機と言っていいので、大々的にプロモーションを掛けられることは無いと思うのですが、クラウドファンディングを活用した海外のゲームコンソール機は、 Amazon上で発売または流通させることが多いようです。
万が一 Amazon 上で販売されないのであれば、Atari公式サイトで購入することになりそうです。
その場合は海外送料も入ってくるので、約5万円ぐらいの金額で購入することになります。
だんだん延期されるAtari VCSの発売日…
こういったクラウドファンディング発のゲームマシンによくありがちなのですが、発売日がだんだんと延期されていく傾向にあります。
2019年7月には出荷予定開始とのことでしたが、デザインの公開と共に2019年末に販売が延期され、その後2020年3月へ再延期。
2020年頭に新型コロナのアウトブレイクの影響よってさらに延期され、現在は「2020年秋頃」の発売予定としているみたいです。
ただし海外のクラウドファンディングから立ち上がったプロジェクトなので、期限通り発売されるとは限りませんが、公式サイト上の情報を見る限りではほぼ出来上がっているような気がするので、予定通り発売される可能性の方が高いかと思っています。
それ以外でのトラブルも気になるが…
発売に直接関係することはないと思いますが、開発から離脱した設計担当者が Atariを提訴したとの情報もありました。
Atariを提訴した人はロブ・ワイアットという方のようで、この人はマイクロソフト社でダイレクトX や初代Xbox などの開発に携わった人物とのこと。
その後、自身の会社を設立し PS 3のグラフィックアーキテクチャ等の開発に参加。また3Dグラフィックスの専門家として活動しているとのこと。
ワイアット氏はシステム設計として2018年6月に召集されましたが、2019年10月にプロジェクトを離脱。この理由として「自身の会社を通じてAtariに請求していた報酬が、約半年にわたって支払われなかったため」としています。
ただし、Atari社の最高責任者は真っ向から反論。
双方の意見が食い違っているため、 解決するには程遠い状況といえます。
この問題がローンチのスケジュールに影響を与えるかどうかは微妙なところですが、無事に発売されることを祈るばかりです。
これ一つで何役もこなせるのは魅力的

今回はAtari VCSを紹介してみました。
PS5やXSXの話題が世間を騒がせていますが、その裏でこういったかなり優秀そうなゲーム機がひっそりとローンチを迎えている事も知っておいて欲しいなと思います。
かつて一世を風靡したAtari社のゲーム機が再度発売されるとあり、海外では割と前から話題に上がってきていました。
今、Atari社の日本国内の知名度はほぼありませんが、ゲーム史上、最も歴史が古い会社の最新機は、マニアックなゲームファンなら気になるところ。
多少の問題を抱えているとはいえ、実際にスペックを見ても優秀でしたし、これ一台で何役もこなせるのは非常に魅力的かつ斬新ですよね。
PlayStation 5や新型 Xbox とは毛色が異なりますが、こういった尖ったゲーム機も個人的に好きなので、お金に余裕があれば購入したいところでは有ります。