PlayStation 2時代の音ゲーといえば 「beatmania 2 DX」 か「pop'n music」というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?
PlayStation 3用にリメイクされるのでは?と思っていた方も多いかもしれませんが、コナミがゲーム事業から撤退してしまった為、 家庭版エンプレスを最後に、弐寺はコンシューマータイトルから姿を消すことになりました。
そんな PlayStation 2時代の名作「弐寺シリーズ」ですが、現在非常に入手が困難となっています。
手に入れたとしても動作させるまで大変なのですが、ひとまず家庭用版は現在入手できるのか?という部分について調べてみました。
現状、入手までの道のりはハードルが高い
とりあえず簡潔に話すと、現在入手までのハードルはかなり高くなっています。
というのも、タイトルがそれほど市場に出回っておらず、当時もそれほど生産本数をあげて発売していなかったので、需要に対して供給が追いついていない状態です。
- 中古市場でも圧倒的な在庫不足
- メーカーが撤退
- 対応ゲーム機(PS2)の入手困難
という諸々の理由から、運良く入手できてもプレイするまでの ハードルが上がりまくっている様子。
一番は、提供元であったコナミが家庭用ゲーム市場から「ほぼ撤退」してしまった為、家庭用版・弐寺が「今後発売される予定はない」ということも大きな影響を与えているようです。
安くても2万円以上の高値が付いている状態
Amazon やフリマアプリ、その他にも様々な通販サイトで家庭用版の弐寺を見かけますが、安くても2万円以上の値段がついていることが多い印象を受けました。
東芝中古ゲームショップで高くても5000円や6000円で売られていたということを考慮すると、 4倍から5倍近い価格の高騰が起きているようです。
PlayStation 2時代のゲームソフトはどのサイトも高騰していることが多いのですが、それでも2万円起こすことは珍しいくらいです。
もはや家庭版の弐寺もレトロゲームと言っていいぐらいの年代もののゲームになりましたが、さすがに過去作を遊ぶ為だけにソフト一本につき2万円以上を支払うのは、経済的にもかなり厳しいはず。。
「こんなことなら手放さない方が良かった」という、僕のような状況に陥っている弐寺ファンも多いのかもしれません。
弐寺家庭用タイトルが高額取引されている理由
ではどうしてここまで価格が高騰してしまったのかを、家庭版を持っていた&それなりに長期で遊んでいた僕の経験や意見を踏まえて考察してみようと思います。
理由1:アーケード対策として重宝する
文字通り、アーケード版弐寺の段位対策として購入する方も多くいました。
当時、段位認定の曲は過去作から6割程度選出される傾向にありました。
そのため過去作の家庭版を持っていれば、それだけで段位対策としては十分すぎる効果があったように思えます。
特に「サファリ」や「ギガデリ」という高難易度の譜面を自宅環境で練習できるというのは非常に魅力的ですよね。
もちろんご家庭で使っているテレビの応答速度や、判定調整などを考慮する必要がありますが、今ほどクラウドにデータを保存・共有するという感覚がなかった時代においては、アドバンテージになっていました。
理由2:単純に音ゲーとしてはかなりいい出来
単純に音ゲーとしてはめちゃくちゃいい出来なので、過去作のタイトルが遊べるなら手放したくない…という人が多く、市場になかなか出回らないのも理由の一つ。
段位認定の他にも、過去作を被り曲を除いて、ゲーム内の曲を網羅しつつ遊びたい、という方にはうってつけです。
今やるとなると、 PlayStation 2を用意したりモニターを用意したり、コントローラーを用意したりなどなど、意外と遊び始めるまでのハードルが上がっていますが 、それでもお金をかけて遊ぶだけの価値のあるゲームなのではないでしょうか?
需要と供給の「供給」の部分が圧倒的に足りていないので、非常に高額商品として出品される傾向が強いです。
理由3:金策目的
上記に関連した理由になってしまいますが、需要の割に供給が足りていないので、どうしても価格高騰してしまう商品になってしまいました。
ということは裏を返せば「金策ができる」という事。
残念ながら、本タイトルを1万円くらいで買い取り、5万円近くの値段をつけて転売する転売屋が後を絶ちません。
また専用コントローラーに関しても、状態が良くなくとも、こちらも供給が足りていないので、数千円で購入したものを3万円以上の値段をつけてさばいている業者もいるぐらいです。
ゲームとしてはかなり名作の部類に入ってくるものになりますが、同時に商材としてはかなり魅力的なので、価格高騰が続くゲームタイトルとなってしまいました。
ではどうしたら入手できる?
中古ゲームショップを回ってみる
お近くに中古ゲームを多く扱っているゲームショップがあるなら、そこで探すかお店に入荷があったら取り置きしてもらうという方法が手っ取り早いです。
中古ショップで購入するメリットは「それほど高額にならない」 という点。
フリマアプリやオークションではプロの転売屋が値段を吊り上げているので、どうしても高額になってしまいます。
しかし中古ゲームショップではある一定の買取相場と販売相場があるので、びっくりするほどの金額にはなり辛いです。
オークションやフリマアプリを使ってみる
近くに中古ゲームショップなどが無ければ、オークションやフリマアプリを使って購入することになります。
オークションやフリマアプリのメリットは、商品をピンポイントで見つけることができ、利用者が多ければ多いほどコアな商品も見かけるようになる、という点です。
ヤフーオークションやメルカリなどは出品するユーザーも多いので、この辺りで検索すると意外とすぐに商品が見つかります。
しかし、フリマアプリのデメリットは相場が極端になりやすいという事です。
出品者は一般のユーザーであることがほとんどで、自分の商品を購入してもらうために、値下げ競争や周りの相場に合わせて出品することが多いです。
値下げ競争に走るのであれば嬉しいのですが、周りの相場に合わせるとなると、仮に一人の出品者が高額の出品をしてさばいた実績ができてしまうと、
「その価格でも売れるんだ」と言う心理になりやすく、それを見ていた他の出品者もどんどん値段を吊り上げる方向にベクトルが向いてしまいます。
こうなってしまうと、青天井式にその商品相場が上がるので、びっくりするぐらいの商品価格で購入せざるを得ない、という状況になってしまうことも。
とにかく中古タイトルの中古相場を確認してからフリマアプリやオークションを開いた方が無難です。
音ゲーに詳しい知り合いのツテを辿る
音ゲーに詳しい知り合いや友人がいるなら、その人から譲ってくれる人を紹介してもらう事もできます。
ぶっちゃけ、これが出来るならこの方法にしましょう(笑)
知り合いの友人ということであれば、少なくとも全く知らない人でもないですし、取引にも安心感が生まれます。
思わぬ人脈とも繋がったりするので、個人的にはこの方法がお勧めです。
家庭用・弐寺のおすすめタイトル
手に入れるのは難しいですが、フリマアプリやショップで見かけたら購入しておくと良い、家庭用弐寺のおすすめタイトルを紹介しておきます。
GOLD
『三倍アイスクリーム!!』と叫ぶ楽曲が有名すぎる本作。
正確には「Somebody scream!!!」と言っているのですが、初見のインパクトが強すぎた為、様々なMADmixが作られることになりました。
代表曲のGOLDRUSH等、話題性に事欠かないタイトルだったので、家庭用になったときはコントローラーがお逝きになるまで練習した記憶が。
その他にも「Red Rocket Rising」や、「VANESSA」、「snow storm」など、全体的に良曲が多かったイメージです、
RED
歴代シリーズの中でも名曲とされるAAが初登場したタイトルがこちら。
全体的な難易度は中級者以上向けと言った印象。
システム面ではHAPPY SKY以前のタイトルになるので、所々に不満がありましたが、名曲『蠍火』等、楽曲のキレの良さはシリーズぴか一。
個人的にやり込んだ曲は「Toxic」「NEMESIS」「outer wall」「DXY!」「蠍火」この辺りでしょうか?
TaQ楽曲が凄く好きだったので、後にシリーズを離れたと知ったときは物凄く寂しい気持ちになりました。
HAPPY SKY
パッケージからもわかる通り、爽やかな楽曲が多いのが特徴です。
何故かわかりませんが筆者も夏ごろに買ったような記憶が…。
筆者はこの作品からアーケード版に通うようになった為、個人的に一番思い入れがあります。
やり込んだ楽曲は「SigSig」「ラクエン」「INAZUMA」「CaptivAte ~浄化~」「Little Little Princess」「Xepher」「冥」。
特に後半二曲は相当やり込んだ記憶がありますが、youtube等のプレイ動画を見る限りでは、当時よくこんな高難易度の譜面叩けたなと思う次第。
思春期の頃にハマったゲームって、いつになっても印象に残るものなんですね。
8th style
TaQの楽曲である『Holic』をやりたいがために購入した本作。
この8thを買う頃にはすっかりTaQ信者になっていて、無機質なテクノや変態譜面を好む、こじらせ学生になっていました。
最初こそ一極目当てでプレイしていましたが、「革命」や「G2」など、かなり名曲がある事に気が付きます。
8htは過去の楽曲を再編成してシステム面を落ち着かせ、無難に遊べるようになった作品とのことで、意外と評価が高いらしく、過去作では9thに次いで人気。
その為、過去作の中では比較的入手が困難となっているようです。どうして売ってしまったんだろう…と、今更ながらに後悔。
やり込んだ楽曲は「Giudecca」「革命」「Holic」「era (nostalmix)」「dual control」「CELEBRATE NITE」など。
TaQ好きなら購入はマストですが、レベル的には完全に初心者を相手にしていない譜面が多いので、注意が必要です。
評価が高いのはTROOPERS
シリーズ統括評価をしている他サイトでは、家庭版の評価として高いのは『TROOPERS』というようなことが書いていました。
実際にこれは間違いないようで、システム面でも楽曲面でもユーザーから満足の行く結果が出ているようです。
初心者にお勧めなのはEMPRESS、HAPPY SKY
これから弐寺シリーズをプレイする初心者向けで丁度良いとされるのは『EMPRESS』『HAPPY SKY』の二作。
システム面で現行シリーズとそれほど差異が無いのに加え、取っつきやすい楽曲が多く、
難易度もそれほど高くないことから初心者におすすめ出来るナンバリングタイトルという事でした。
現在、入手することは非常にハードルが高くなっていますが、時にはメルカリなどで安く出品されていることがあるため、常日頃からチェックしておくのがよさそうですね。
自宅環境で弐寺をやるなら『INFINITAS』が現実的
ただし正直なところ、レトロゲームをやる環境を整えるために数万円以上投資できるような人は、ライトゲーマーではありません。
僕のように「たまにやりたいけど、現環境で何とかならんかな~」と考えている人が殆どかもしれません(笑)
そういった方々には、なるべく現環境を壊さず家で楽しめる「INFINITAS」と言うサービスがおすすめです。
INFINITAS は「自宅で出来る弐寺」を売りにしていて、サービスの稼働してから既に4年が経過しています。
過去作もほぼ網羅していて、 PC 環境に最適化された状態で弐寺を楽しむことができるみたいです。
ただし、
- それなりの課金
- それなりに動作する PC
が必要になるので、どの程度のスペックの PC が必要なのか?どれくらい課金すれば自分的には満足できるのか? を考えた上で導入してみるのも面白いのでは無いでしょうか?
必要なPCスペック
本作『INFINITAS』をプレイするには、最低限、スペックを満たしたPC環境が必要不可欠になります。
具体的に必要なスペックは以下の通りとなっているので、PCを持っている方は自身のPCがスペックを満たしているかどうかを確認しましょう。
対応OS:Windows7,8.1,10
CPU:ベースクロック2.8GHz以上必須
メモリ:2GB必須、4GB以上推奨
ストレージ:空き容量 30GB以上
グラフィック:メモリを1GB以上搭載するグラフィックカード
サウンド:ステレオ出力が可能なもの(オンボード推奨)
ディスプレイ:1280x720ピクセルの表示,リフレッシュレートが60Hz(必須)
キーボード:Nキーロールオーバー対応製品推奨
回線:有線ブロードバンド推奨
利用料金は毎月1,598円/月(税込)
本作はプレイするにあたり、毎月の月額料金が発生します。
利用料金は毎月1,598円/月(税込)とのこと。
クレジットカードか、e-AMUSEMENT PASSにチャージした『PASELI(パセリ)』での支払いが可能です。
クレジットカード登録するのが嫌な場合は、eパスでチャージしたPASELIから支払するのがいいと思われます。
楽曲の解禁には課金が必要
いざインストールをして本作を起動しても、最初から無課金で遊べるのは43曲のみ。
少しだけ楽曲数が物足りないような気がしますが、毎月2曲ほどプレゼントされて曲が解禁されるため、年間で24曲程度は月額課金を続ければ解禁されていくとのこと。
加えてゲーム内には「BIT」と呼ばれるゲーム内通貨があり、それを貯めることでカスタマイズや曲を解禁していく方法がメインの様です。
BITを貯める手段ととしては”MISSION”というシステムをこなしていく他、チケットを使用してMISSIONの受注を増やしていく、課題曲をプレイするなどの方法があります。
その他には、数十曲まとまったパッケージ楽曲が存在し、それを購入することで曲を解禁することが出来ます。
1パッケージあたり5000円程掛かるとのことで、少し楽曲料金が高い気がしますが、ソシャゲの課金に比べたらまだマシと思えるレベルかも…?
あとがき
今回はbeatmania2DXシリーズの、家庭用版の紹介や、過去作を含む楽曲をプレイできる『INFINITAS』を紹介してみました。
月額料金こそかかりますが、専用コントローラーさえ何とか手に入れてしまえばプレイできる為、シリーズ楽曲を満遍なく遊びたいという方にはお勧めできそうです。
過去作をがっつりやり込むには、PS2本体やパッケージ、専用コントローラー等、ハードルは高くなりますが、
ますます値段が高騰する前に安く出品、または販売されているのであれば、ちょっとずつ集めていくのも一つの手ですね!